皆様は、企業の「ロゴ」にどれほどのメッセージが隠されているかをご存知でしょうか?
北海道ダイニングキッチンの新ロゴは、企業理念の明確化とブランド価値向上を目的として株式会社ズックの亀山代表に制作をお願いしました。
一見シンプルに見える「D」のマークには、実は「食」に対する科学的なアプローチと、未来へのビジョン、そしてクスッと笑える遊び心が凝縮されています。
今回は、その制作秘話をお伝えします。
コンセプトは「食の定義の拡張(Extension)」
ロゴの右側に添えられた小さな「黒いドット」。これは、IT用語で使われる「拡張子(.jpや.comなど)」をモチーフにしています。
なぜ食のブランドに拡張子なのか? それは、北海道ダイニングキッチンが単なる製造、販売店に留まらず、農産品をポタージュに加工したり、新しい食べ方を提案したりと、「食の定義をどんどん広げていく(拡張していく)」という決意を表しています。
DININGの「D」の文字の一部が少しだけ長く伸びているのも、このドットとラインを合わせることで「拡張(エクステンション)」を視覚的に強調するためです。細部まで徹底したこだわりを表しています。
遊び心を付加する視覚的仕掛け
シンボルマークの「D」には、もう一つの顔があります。
それは「食を楽しむ口と舌」です。
実はロゴを90度回転させると「ペロリと舌を出して美味しがっている表情」に見えるよう設計されています。これは、食に関わる企業として「楽しさ」「喜び」といったポジティブな価値を表現するためのデザイン要素であり、ブランドに柔らかさと親しみを付与している。
美味しいものを食べた時の喜びという、食の本質的な楽しさを遊び心たっぷりに表現しました。
0.2秒で脳に届く「赤」の戦略
ロゴのメインカラーに採用された「赤」は、単なるデザインの好みではなく、緻密な科学的根拠に基づいた戦略的な選択です。
まず、心理学的な側面として、赤は人間の食欲を最も刺激する色であり、食に携わるブランドにとって「美味しさ」を想起させる王道の色と言えます。
さらに視覚科学の観点からも、赤は情報が脳に到達する速度が約0.2秒とあらゆる色の中で最も早く、信号機のように一瞬で存在を認識させる「圧倒的な視認性」を誇ります。この速さが、ブランドを瞬時に印象づける最強の武器になります。
また、この鮮やかな赤は、北海道ダイニングキッチンが持つ「活気」や、常に新しい領域へ挑む「チャレンジ精神」という企業の姿勢そのものを体現しています。
どのような場面においてもロゴが背景に埋もれることなく、確かな存在感を放ち続ける工夫が施されています。
伝統を受け継ぎ、現代へ。「カッパープレート」の進化
書体には、世界中の高級食料品店やキッチンブランド(DEAN & DELUCAなど)で愛されてきた伝統的な書体「カッパープレート」をベースに使用しています。
しかし、そのまま使うのではなく、現代的な洗練さを出すためにオリジナルでカスタマイズ。文字の端を抑えるなど微調整を繰り返すことで、「伝統への敬意」と「新しさ」が共存するロゴが誕生しました。
ロゴは「企業の姿勢」そのもの
『D』というシンボルだけでは、まだデザインとしての意味は十分ではないかもしれません。しかし、この一つの“ドット(拡張子)”が加わることで、北海道ダイニングキッチンという企業の姿勢と理念が初めて完成します。
この小さな一点には、私たちの覚悟が込められています。
新しく生まれ変わった封筒や名刺、そして店舗の看板など、そのすべては単なる備品ではなく、私たちの想いを届ける大切なメッセンジャーです。
このロゴをご覧いただく皆様に、デザインの奥にある『食の定義を広げ、新たな喜びを届ける』という当社の強い意志を感じ取っていただければ、これに勝る喜びはありません。
これから先も北海道ダイニングキッチンは食の可能性を拡張し続けて、企業価値の向上と長期的なブランド形成を推進してまいります。
